
「寒い時期は太る」というイメージがありますが、研究によって「痩せやすい時期」ということがわかっています。
寒さを上手く利用することで、ダイエット効果をアップさせることも可能ということが言えるでしょう。
今回は、寒さと脂肪燃焼についてご紹介していきます。
これから気温が下がる時期になってきますので、誰よりも先駆けてダイエットに活かしていきましょう!
寒さと脂肪燃焼の関係!2種類の脂肪が関係している?!
体には大きく分けて2種類の脂肪があります。
それぞれご紹介していきます。
皮下や内臓に分布し、体内の余分なエネルギーを脂肪として蓄積する
肩から鎖骨の下や背骨の周りに分布し、脂肪を燃焼し熱を産生する働き
この2種類があります。
白色脂肪は、余分なエネルギーを蓄積するのに対し、褐色細胞は、脂肪を燃焼し熱を作り出す働きがあることがわかります。
この褐色脂肪に注目していきます。
褐色脂肪の特徴を見てみましょう。
寒さを感じた時、カロリーを消費して熱を作り出す
褐色脂肪は、寒さを感じた時に体内の栄養素を熱にして体を温める働きをします。
この時に、カロリーを消費してくれるのでダイエットにも効果的と考えられます。
これらの働きには、「運動することで特定のホルモンが増加し脂肪を燃焼してくれる」ことがわかっています。
つまり、より効率的にカロリーを消費するためには寒さプラス運動によりホルモンを分泌することが大切ということになります。
「アイリシン」と「FGF21」が脂肪を燃焼させるホルモン
特定のホルモンというのは、筋肉が生成する「アイリシン」と褐色脂肪が生成する「FGF21」というホルモンが運動によって増加し、脂肪を燃焼してくれるということがわかっています。
この2つのホルモンが白色脂肪に働きかけて、褐色脂肪と同じようなカロリー燃焼効果をもたせたり、褐色細胞を増す作用があることもわかってきています。
つまり、運動によって分泌量が増加するアイリシンとFGF21を作用させれば、同じような食生活や運動でもよりカロリーを多く消費できることになります。
しかも、寒さによってもこのホルモンの分泌量が増えることも分かってきています。
オーストラリアの医学研究所の研究では、寒い環境に身をおいたり運動することでアイリシンとFGF21のレベルが高まることを実験で確認しています。
はじめは、赤ちゃんに多くあると考えられていた褐色脂肪ですが、大人であっても白色脂肪を褐色脂肪に変えられることも研究で分かっています。
ちなみに、寒さで10~15分間震えているのと、自転車で1時間運動して筋肉から生成される「アイリシン」の量は同量という実験結果もある位、寒さというのはホルモンを多く分泌させてくれるようです。
まとめますと、「寒い気温で運動することで特定のホルモンを効率的に分泌し、カロリー消費もいつもの運動より多く出来る」ということになります。
季節でいうと秋からダイエットのチャンスと言えます。
では、「効果的に脂肪燃焼させる方法」をご紹介していきます。
寒い時期に効果的に脂肪燃焼させる方法

寒さと運動がホルモンを多く分泌させてくれることがわかりました。
具体的な気温やどんな運動がいいのかご紹介していきます。
気温が14~16度での運動が効果的
気温は、14~16度になるとホルモンの分泌が増加して脂肪細胞が熱を産生し始めることを確認しているようです。
つまり、14~16度の気温で運動するのが理想的ということになります。
ウォーキングでも効果はある
14~16度というと秋の気温です。
秋に一駅手前で降り、「いつもより長くウォーキングをして帰る」などの工夫もできます。
もちろん、ランニングや筋トレなどでもカロリーは消費しますが、気温が気温なのでケガに注意して行う必要があります。
特に、筋トレを寒い中でする場合は、十分に体を温めてケガに注意して行うようにしましょう。
「寒い時期に脂肪燃焼を促進する方法」まとめ
- 気温は14~16度の時の運動がもっとも効果的
- 運動はウォーキングでもオッケー
寒さを上手く利用して、ダイエットの効率を上げてみるのも1つの手です。
「スポーツの秋」には是非活用してみてください!
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