
ジムで働いていた時にはまだマイナーなエクササイズ遺伝子キットが、今ではメジャーになっていることに驚いています。
過去に実践したときよりも、はるかに精度が上がっているようで時代の進歩を感じます。
運動能力は、個人差が大きくあります。
「自分の運動能力が何に特化しているのか」「どんな体質の体」なのかをデータで知る人は少ないと思います。
その全てをデータで見ることができたら、自分に合ったトレーニングをするにはどうすればいいのかなどが見えてきます。
細胞のとり方は、口腔内の細胞を綿棒の様な物でこすり取り、送るだけでデータが分かる手軽さです。
今は、DNA鑑定の技術も進み、個人の体の遺伝子タイプを安めの価格で簡単に知らべられるようになりました。
エクササイズ遺伝子キットで3つの遺伝子から大きく3つのことが分かります。
- 運動能力タイプ
- 疲労回復能力
- 長時間効率よく運動できるか
これらがデータで確認出来れ、筋トレやダイエットのメニューの組み方も考えやすくなります。
どんなスポーツに向いているか、遺伝子からわかる
エクササイズ遺伝子キットは、口の中の細胞を調べ、遺伝子的にどんな体質なのかを調べることができます。
3つの遺伝子の中で、「どの遺伝子が多いのか」によって、遅筋繊維が多い体質なのか、速筋繊維が多い体質なのかを判断し、あなたの体質に合うスポーツまでも分かってしまいます。
では、「3つの遺伝子」をご紹介していきます。
ACTN3遺伝子から適した運動能力が分かる【レスリング、サッカー】など

ACTN3という遺伝子からわかることは、「どんな運動、スポーツに向いている体」なのかが分かります。
そして、3つの筋体質のどれに自分が該当するかが分かります。
それによって、向いているスポーツ、運動のタイプが確認できます。
ACTN3遺伝子とは?
筋たんぱく質同士をつないだり速筋の新陳代謝を司るたんぱく質の遺伝子(α-アクチニン3)です。
α-アクチニン3は、筋線維の配列の維持や収縮を正しくコントロールする役割を担っています。 引用元:ハーセリーズオンライン
速筋(白筋)型 (R/R型)
速筋繊維の割合が高く、瞬発力の必要なスプリント、パワー系の運動に適しているタイプです。
速筋型だった場合、以下のスポーツに向いているかのうせいがあります。
短距離走、相撲、ウエイトリフティング、レスリング、ハンマー投げなど…
両筋バランス型 (R/X型)
速筋と遅筋のバランスが良く、瞬発力及び持久力のどちらも必要とする運動に適応できる万能タイプです。
両筋バランス型だった場合、以下のスポーツに向いている可能性があります。
中距離走、野球、サッカー、アメフト、ホッケー、ボクシングなど…
遅筋(赤筋)型 (X/X型)
遅筋繊維の割合が高く、持久力を必要とする運動に適しているタイプです。
遅筋型だった場合、以下のスポーツに向いている可能性があります。
長距離走、マラソン、登山、トライアスロン、ダンス、エアロビなど…
エクササイズ遺伝子キットで速筋繊維や遅筋繊維の割合や、自分の弱点を知ることができます。
弱点を知ることができれば、「弱点を強化」もしくは「長所を伸ばす」こともできます。
ACE遺伝子から疲労回復能力が分かる【瞬発系、持久系】

ACE遺伝子からは、疲労回復能力が高いかどうかが分かります。
これにより、「持久系のトレーニングに向いているのか」「瞬発系のトレーニングに向いているのか」が分かります。
ACE遺伝子とは?
血管を収縮させる物質を作り出すACEタンパク質の遺伝子です。ACE活性の低い人(I/I型)は、血管拡張能が高いため筋肉への栄養や酸素の供給に優れています。またD/D型の人は血管収縮能が高く、筋肉への栄養や酸素の瞬間的供給に優れています。
引用元:ハーセリーズオンライン
血管拡張型 (I/I型)
筋肉へ酸素や栄養を送り届ける力が優れており(血管拡張機能が高い)、運動による疲労を感じにくいタイプです。
持久系の運動、トレーニングに適しているタイプ。一流の登山家に多いタイプです。
血管拡張/収縮バランス型 (I/D型)
筋肉へ酸素や栄養を送る能力は標準で、運動による疲労も標準タイプ。
持久系のトレーニングや運動に適したタイプです。
血管収縮型 (D/D型)
筋肉へ酸素や栄養を瞬間的に送り届ける力が高く、瞬間的に力を出すことが得意なタイプです。
瞬発力を必要とする運動に適しています。トレーニング効果が他のタイプより低いので継続的な運動が必要なタイプ。
ここで分かった「自分のタイプ」から、疲労回復能力をしることで
持久系と瞬発系のどちらが得意か、どちらを改善、向上させるかを考えることができます。
PPARGC1A遺伝子から長時間効率よく運動できるかが分かる【体力】

PPARGC1A遺伝子からは、「長時間効率よく運動できるか」が分かります。
できないタイプの方は、食事を工夫などすれば改善されるとのことでしたので、やはりタイプは知っておきたいところ。
PPARGC1A遺伝子とは?
筋肉内のミトコンドリアの生合成やその機能の調整において中心的な役割を果たしているPGC-1αの遺伝子です。PGC-1αの活性が高いほど運動および消費によりミトコンドリアが増殖します。ミトコンドリアが増殖することで、エネルギー産生量も高く保持されやすいため長時間にわたってより多くのエネルギーを必要とする運動に適しています。 引用元:ハーセリーズオンライン
ミトコンドリア高増殖型 (G/G型)
ミトコンドリア増殖機能が高くエネルギー産生量も高いため、運動強度を高めても長時間効率よく運動できるタイプ。
持久系の運動を比較的楽に行えるタイプ。食事や運動のコントロールでミトコンドリアは増えやすいタイプです。
ミトコンドリア標準増殖型 (G/S型)
ミトコンドリア増殖機能は標準で、運動の継続によってエネルギー産生量が少しずつ増え、運動がだんだん楽に行えるタイプです。
持久系の運動がだんだん楽に行えるタイプ。食事や運動のコントロールでミトコンドリアは増えやすいタイプです。
ミトコンドリア低増殖型 (S/S型)
ミトコンドリア増殖機能が低く、運動の継続によるエネルギー産生量も緩やかで、運動強度は低く運動量は長時間必要なタイプです。
ミトコンドリアの増殖能が他の2タイプに比べて低いです。しかし、運動によりミトコンドリアを増やすことは可能です。日常的にインターバルトレーニングなどを取り入れ、ミトコンドリアを増やしましょう。 引用元:ハーセリーズオンライン
ミトコンドリア増殖機能が高ければ、持久系の運動が楽に行うことができる傾向にあることが分かります。
「自分がどのタイプか」知ることができたら、「持久系の運動に適しているのか」もしくは、「改善するにはどうしたらいいのか」など原因と改善を考えるキッカケができます。
トレーニングの方法や栄養のアドバイスもしてくれる

エクササイズ遺伝子キットでは、運動タイプを調べるだけではなく、あなたに合ったトレーニングの方法や栄養のアドバイスをレポートで教えてくれます。
個人的に専門家のアドバイスがもらえるチャンスでもあるわけです!
筋トレ初心者さんや、これからダイエットを考えている方は、まず自分の体質を把握して取り組んだ方が効率的に行えると思います。
自分で簡単に採取して郵送するだけの簡単作業
採取方法は、付属の綿棒を使って口の中の粘膜を採取して郵送するだけです。
私がジムでやったときは、少し大きめの綿棒みたいな感じでした。
それで、ほっぺの内側をこするだけで、痛みなどはありませんので安心してください。
エクササイズ遺伝子キットのお値段は、 ¥7000(税抜き)
「ちょっと高いな」と思うかもしれませんが、生涯で1度きりの検査と考えれば高くはなく、むしろ安上がりな値段ではないでしょうか!
インフルエンザの予防接種2回分くらいの値段ですかね!
1度だけ調べれば自分の体質が分かるので試してみてください。
そして、これからのダイエットやトレーニングに活かしていきましょう。
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